# 【阪神大震災からの復興】

阪神大震災と俗称する地震の被害は、関東大震災に次ぐ大規模なものだった。死者が5500名を越え、物的損害額は10兆円とも言われている。地震発生後、4度目の調査はあの阪神高速道路が倒壊した東灘区の約600脚の間の、道路脇に連なる建物についてだった。その理由は、簡単だ。テレビ・新聞・報告書で紹介する「倒壊した高速道路」の凄言とは別に、脇その両に連なる建物が意外に被害が小さいよえうに見てならなかったから、それを確かめにた出かけと言う訳だ。倒壊高速道路の両脇に2並ぶ10棟程度の建物を一戸ずつ調査・計測し、記録してきた。その一軒の住宅が天王寺谷巳之助さん宅だ。巳之助さんは今年85歳で、現役を引退した大工棟梁だ。これまでに棟梁は、住宅を中心にして、約45棟余りを建てておられる。実際に拝見いたしたが、地震の後で、巳之助さんの安否を気遣い、今回の地震でも住まいが倒壊しなかったお礼を認めた葉書がきており、巳之助さんご夫婦は、大工冥利に尽きると、喜んでおられた。今回の地震は、大きい地震だったということによって、倒壊した建物の原因を究明することもなく、葬り去られた感がある。筆者は都合4度の踏査で、倒壊しなかった建物を中心にその原因を追究して歩きた。いつものことながら倒壊した建物のほとんどに欠陥(手抜き・違法工事)が見え隠れしていた。手抜き・違法工事がなければ、倒壊した建の半分以上は、若干の被害を被る程度で生き残ったことを声を大にして言いたい。

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